枕崎市漁業協同組合について
かつおのまちの
漁業を支え続けて70余年
枕崎市は、かつお漁業について350年以上の歴史を誇り、鰹節生産量は全国の約5割を占め日本一に輝き続けている「かつおのまち」です。そのかつおのまちで枕崎市漁業協同組合は70年以上枕崎の漁業を支え続けています。また日本で唯一、漁獲・製造・販売のすべてを行う漁協です。
枕崎漁港は全国に13港しかない特定第三種漁港の指定を受け、遠洋漁業及び沖合漁業の拠点港となっています。また、漁港単独では日本で初めて開港(貿易港)指定され、高度衛生型荷さばき所もあり、南の水産物流通拠点漁港として発展しています。
漁業概要
名称 | 枕崎市漁業協同組合 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
設立 | 1949年(昭和24年)12月19日 | ||||||||||
所在地 | 鹿児島県枕崎市松之尾町64番地(水産センター内) アクセスマップ |
||||||||||
構成員 |
正組合員
准組合員 計 61名
590名 651名 役員
理事 8名
監事 2名 職員
97名
|
||||||||||
資本金 | 1,273,501千円 令和5年11月30日現在 |
||||||||||
その他 |
|
漁港の主な機能施設
荷さばき所(5箇所) | 総延長 700m 延べ面積 18,000m2 |
---|---|
製氷貯氷施設 | 製氷90トン/日 貯氷 5,180トン |
冷凍冷蔵施設 | 凍結 270トン/日 冷蔵 13,322トン |
給油施設 | A重油 120k1 |
その他 | 浮桟橋・上架施設・漁具倉庫・漁村センターなど |
枕崎の漁業史と漁協の歩み
枕崎の漁業史のはじまり
宝永年間 | 紀州の森弥兵衛により、本格的な鰹節製造が伝えられる。 |
---|---|
享保8年頃 | 当時の鹿龍領主であった喜入氏が、享保の「唐物崩れ(密貿易取締)」によって追われ、鹿籠の浜に逃げ込んだ「抜け荷船(密貿易船)」を保護し、内海貿易に利用する代わりにかつお漁業の特権を与え、枕崎のかつお漁業発展のきっかけとなる。 |
安永4年頃 | 「ガンギ」(波止め)が構築される。枕崎漁港開港。 |
明治時代 | 帆船による漁場の遠方化(沖縄県慶良間諸島付近) |
大正時代 | 氷の使用や無線電信の普及とともに、石油発動機が導入され、かつお漁船の性能・安全性が格段に進歩を遂げる。 |
大正10年 | 県の鰹節伝習所が枕崎に設立される。 |
戦後 | 連合軍総司令部(GHQ)による操業区域の厳しい制限の一方、優先的な農林漁業復興施策が遂行され、枕崎の漁業も大きな制約を受けながらも徐々に復興していく。 |
昭和24年2月15日 | 封建的な戦前の漁業組合組織の改革・新たな漁業組合組織の設置を目的とした、「水産業協同組合法」が施行される。 |
枕崎市漁業組合歴史年表
昭和24年12月19日 | 枕崎第一漁業協同組合として設立登記 |
---|---|
昭和25年2月10日 | 枕崎第一漁業協同組合と枕崎漁業協同組合が合併し、枕崎市漁業協同組合と改称 |
昭和26年8月17日 | 第一回港祭りの開催。現在は、8月の第一土曜日・日曜日に開催されている 「さつま黒潮きばらん海・枕崎港祭り」として、枕崎市全市をあげてのイベントに発展している。 |
昭和26年9月7日 | 漁港法に基づき、枕崎漁港が第三種漁港に指定される。 |
昭和29年4月24日 | 枕崎市漁協本館事務所が完成。鉄筋コンクリート二階建の建物は大都市でも そう多くはない時代であり、枕崎の漁業・漁港のシンボルとなる。 |
昭和31年2月 | 漁業自営事業を開始する。(現自営部) |
昭和40年代 | ブライン凍結方式がかつお漁船に普及。 遠洋で凍結された新鮮なカツオが水揚げ可能となる。冷凍カツオ時代の到来。 |
昭和43年2月 | 第一冷蔵庫が完成。陸上も冷凍時代に。 |
昭和44年3月3日 | 枕崎漁港が特定第三種漁港に指定される。 |
昭和45年 4月18日~25日 |
第一回カツオ祭りを開催。 鹿児島県下へのカツオ生食文化の定着を目指す。 |
昭和47年度 | 新港施設が完成。 |
昭和49年2月 | 第二冷蔵庫が完成。 |
昭和53年7月1日 | 共済課設置。漁協の共済、漁業共済、漁船保険への加入促進を行う。 |
昭和53年10月1日 | かつお販売課設置。本格的な冷凍カツオ生鮮販売を開始する。 |
昭和55年3月20日 | 総合加工場が竣工する。 漁業者自身による、生産から加工、流通販売までの一貫体制が整備される。 |
昭和61年9月7日 | 枕崎市水産センター竣工。 |
昭和61年9月15日 | 本部事務所が新設の水産センターに移転する。 |
昭和62年7月19日 | 第七回全国豊かな海づくり大会が、枕崎漁港を中心として開催される。 皇太子殿下・同妃殿下をお迎えし、盛大に挙行される。 |
平成4年9月26日 | 第一回魚供養祭が行われる。 以降、枕崎市漁協の重要な年中行事の一つになる。 |
平成5年7月 | 市内五ヶ所の冷蔵庫が特別措置にて保税上屋に指定され枕崎漁港が国際貿易港としての一歩を踏み出す。 |
平成7年3月 | 新冷凍冷蔵庫(新第一冷蔵庫)の完成。 |
平成11年7月1日 | 枕崎漁港が開港指定を受け、国際総合漁港としてのスタートを切る。 |
平成11年12月19日 | 枕崎市漁協創立五十周年 |
アクセスマップ
枕崎市漁業協同組合
鹿児島市内より
JR指宿枕崎線で鹿児島中央線より約2時間30分。1日3本。
鹿児島交通バスで鹿児島中央駅より約1時間40分。
川辺経由で1日11本(特急4本、普通7本)
鹿児島空港より
空港バスで1時間45分。ほぼ1時間30分おきで1日8本。