かつおのまち 枕崎

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カツオ学入門【 第1章 種類と生態と生理・構造 】③

❏種類
 スマガツオ
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カツオよりやや大きめで、鱗は鰓蓋の後ろに一部あるのみ。
体色は背部が黒青色、腹部が銀白色、縦縞はない。
背中後半部に斜めの黒い帯模様が多数走る。
体長が20cm以上になると胸ビレの下に数個の黒斑点が現れお灸の跡のようにみえることから、「ヤイト」と呼ばれる。
枕崎ではホシガツオ、オボソなどと呼ぶこともある。
ただし、この黒斑点は死ぬと消えてしまう。
沿岸の表中層域に生息し、高速で遊泳し、10匹前後の群れを構成する。
生後3年で50cm程になる。
肉質が柔らかく、刺身や塩焼きに向いている。

 ヒラソウダカツオ
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血合筋が多く腐りやすいため削り節や生利節にされることが多い。
マルソウダに比べると少し側偏している。
体色は濃青色で、特に頭部は暗色。腹部は銀白色。鰓蓋上部にある1つの黒斑点は死後、不明瞭になる。
大群を形成し沿岸域の表層を移動する。
分布は世界中の温帯域や熱帯域。
西日本の沿岸域から沖合域でみられ南北回遊を行い、春から夏に餌の豊富な房総沖から三陸沖へと北上し、秋から冬にかけて南下する。
枕崎ではすぼたと呼ばれ、通年まき網で水揚げされる。

 マルソウダカツオ
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ヒラソウダガツオ以上に血合が多く、そのほとんどが削り節にされソウダブシ(宗田節)と呼ばれる。サバ節より良質で、濃厚な味がでる。
丸い体幹をしていて、体色は濃青色で、頭部が暗色、腹部は銀白色。背面にある縞模様は粗く、鰓蓋上部の1つの黒斑点がある。
透明度が高く、流れの早い海域に大群を作る。
分布は世界中の温帯域や熱帯域で、日本では北海道を除く各地。特に本州中部以南に多い。
カツオとの外見上の大きな違いは、腹びれ間の突起と背びれ。
枕崎では、めじかと呼ばれ、すぼた同様通年まき網で水揚げされます。

 ハガツオ
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カツオより歯が大きく鋭い。
カツオより味が劣り、肉質が柔らかく鰹節には不向き。
形からキツネガツオという別名もある。
全体を小さなウロコで覆われ、背面に6本ほどのはっきりした濃緑色の細い縦線がある。
福島県以南の太平洋海域の他、対馬暖流に乗って北上し日本海海域にもみられる。