かつおのまち 枕崎

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カツオ学入門【 第1章 種類と生態と生理・構造 】②

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❏体のしくみ
天敵から逃れるために少しでも早く泳げるような仕組みになっている
・ほとんど鱗がなく、鰭を動かす筋肉が発達している。
・遊泳中に背びれなどの鰭を体の溝の中に折りたたむことができ、離鰭と呼ばれる小さな鰭は大きな鰭の代わりをつとめる。
・身が赤いのは高速で泳ぐための筋肉の塊。鰓の仕組みも含め、泳ぎを止めると呼吸ができなくなり、浮袋が見発達なので沈んでしまう。 したがって一生泳ぎ続ける。
・高速で泳ぎ、止まらない活力を維持する為、体の代謝を活発にする必要があり、高い体温が必要。 カツオは変温動物だが、ほぼ一定の体温を保つことができる。
・結晶インスリンの精製方法が発見されるまで、カツオのランゲルハンス島よりインスリンが生成されていた。
 *ランゲルハンス島・・・動物の膵臓内にあり、血糖の調節を行う内分泌組織
・心臓・・・1室1心房(枕崎では珍子と呼ばれ、塩煮や味噌煮などで食べる)
・眼・・・まぶたはなく、睡眠中でも眼を閉じることはない
・鼻・・・水流が通過すると匂いを感じる
・耳・・・耳は内耳のみで、外部から見ることはできない。
 側線は音の振動、重力および動きなどを知覚し、人間には聞き取れない低周波も聞き取れ、餌となる魚の音や、自分を襲う魚の音をそれぞれ聞き分ける。